交通事故の被害者になって示談にしたものの後で後悔したこと

危険に気が付いていたのに、大丈夫だと思い込んで交通事故に

私が交通事故にあってしまったのは、１０年程前のことでした。会社が終わり、自転車に乗って自宅へ帰る途中に、右側車線の歩道を走っていました。 その帰り道で工事をしているところがあり、工事車両が出入りしていたので交通誘導員の方が立っていました。向かいから車が来ており、左ウィンカーを出していたので、車道から歩道へ入ってくることはわかりました。 いつもだったら私は自転車を止めて先に車に曲がってもらうか、相手の車が止まるのを確認してから進むようにするのですが、その日は交通誘導員の方が私に向かって「来ていいよ」というように旗を振って誘導してくれたので、そのまま走っていきました。すると、前から来ていた車は止まることなくそのまま左折し、私は車と衝突してしまいました。 車も私もそんなにスピードを出していたわけではありませんでしたが、衝撃で私は転倒し、左肩を路面に激しくぶつけてしまいました。左肩の打撲と、左ひざを少し擦りむきましたが、自分で動ける状態でしたので、特に救急車を呼ぶわけでもなく、警察だけを呼んで事故検証をしてもらい、相手方と連絡先を交換して別れました。 その日はもう夜間でしたので、病院には行かず自宅へ帰り、翌日の朝に病院へ行きました。

事故によるケガが治らないうちに示談をすませてしまった

病院で状況を説明し診察をしてもらったところ、特に骨の異常はないものの、打ち身による痛みがあるとのことでした。相手の保険会社の方より病院にかかったら連絡をしてくださいと言われていましたので、診察後、病院名や症状などをお伝えしました。病院でも交通事故であることは伝えていましたので、特に診療費を取られることはありませんでした。 病院の診療費はもちろんですが、それとは別に、１回の通院ごとに約３，０００円ほどのお金が私の口座へ振り込まれました。「見舞金」的なものらしいです。 その後もなかなか痛みはひかず、２回ほど通院しましたが、先生には「時間がたたないと治らないかもしれませんね。」と言われていました。病院へ行っても湿布をもらう程度でしたし、私も仕事中に通うことがなかなかできなかったので、次第に病院から足が遠のいてしまいました。 相手の保険会社からは、治療終了の目途はいつ頃になるかという連絡が度々あり、面倒になってきたため、まだ完全に治ってはいませんでしたが、治療終了ということで示談書を交わすことにしました。示談については、保険会社とやりとりをして、示談書を書いてあっさり終わりです。もらったお金は通院中の「見舞金」的なものだけでした。 しかし肩の痛みはそれから１年近く続くことになり、何度か自己負担で病院へ行きましたので、面倒だからと簡単に示談に応じてしまったことを後悔したものです。 私は車に乗っていなかったので自分の保険会社は使っていませんでしたが、保険会社や弁護士等に相談すべきだったと思います。